全国大手や道内の有力ホール企業が競う室蘭・登別商圏で、
ビクトリア室蘭店は着実にファンを増やしている
キャリアアップ
システムも整備
北海道南部に位置する室蘭市は明治時代から鉄鋼・製鉄・造船業が盛んで、道内屈指の工業都市として発展してきた。しかし、その後の鉄鋼不況もあり、地域経済は低迷期へ突入。現在、市を中心に、新たな産業創出プロジェクトを立ち上げるなど、再活性化に向けてさまざまな取り組みを展開している。
人口は10万人弱で、国道36号線でつながる隣の登別市と合わせても約15万人。ところが今、この小さな商圏が道内でも注目すべきパチンコ激戦区となっている。ダイナム・マルハン・一六商事の全国大手・準大手はもとより、道内の有力企業であるイーグルグループ、太陽グループ、合田観光商事などが軒並み出店し、激しい集客合戦を展開しているからだ。
ビクトリア観光(本社・札幌市)の「ビクトリア室蘭店」もその一つ。同店は04年12月のオープン以降、着実に地元ファンの支持を広げている。その原動力となっているのがスタッフだ。同店は23人のスタッフを擁するが、その全員が正社員。そもそも同社は系列9店舗の中でもアルバイト・パートを使っている店舗が1店舗しかなく、全スタッフの95%以上が正社員で構成されている。
これは「スタッフには落ち着いた環境で安心して働いてもらいたい」という松谷社長の経営理念に基づくもので、各種保険の完備はもちろん、週40時間労働も順守。「サブリーダー→リーダー→主任→副支配人→支配人」という明確なキャリアアップシステムが整えられている。そのためビクトリア室蘭店の田中寛リーダーも「大事にされているという実感があり、とても励みになります」と笑顔で語る。
景品交換や玉計数時に
積極的に声かけ運動
そして、このスタッフたちが心がけているのが、来店客一人一人への声かけ運動だ。ビクトリア観光のモットーは“あなたのそばのビクトリア”。そこで同店では景品交換時や玉・メダル計数時などを利用して、スタッフが来店客に積極的に話しかけ、今日の感想を求めたり、次回イベントのさりげないPRに努めている。
「狭い商圏ですから、特に口コミが店の評判を左右します。そこでお客さまと触れ合う瞬間を大事に、互いの顔が見える関係づくりを心がけています」(田中リーダー)
また、夫婦や友人同士で来店し、片方が隣で遊技せずに雑談に興じているような場合は、すぐにスタッフが駆けつけて遊技の意思を確認。しばらく遊技する意思がないことがわかるとレストルームに誘導するなど、すべての来店客が平等かつ公平に楽しめるクリーンな店内環境づくりに努めている。その結果、女性客比率は50%弱と非常に高く、“ビクトリア・マニア”と言うべきコアなファンも着実に増えている。
そのビクトリア室蘭店が用意した今年の七夕の飾り付けには、来店客の短冊に交じって「1人でも多くのお客さまの笑顔が見られますように」というスタッフの短冊が。そこには同店の強い思いが込められている。
ガラス面を多用した開放的な外観(左) 七夕の短冊には来店客とともにスタッフも思いをつづった(右)

スタッフ全員が正社員。安心して働ける労働環境の中で、来店客に積極的に声をかけ、信頼関係を築いている
●所在地/北海道室蘭市日の出町2-1-5
●開 店/2004年12月
●経 営/(株)ビクトリア観光
●代表者/松谷明良氏
●総台数/504台
(うちパチスロ216台)