2006年10月25日
サンユー古淵店
ダブルコンセプトと
3つの「わ」で新スタート
個性的な店内演出で大手に対抗
パチンココーナーは50~60年代のアメリカをイメージ。
隣接する景品カウンターも同年代のハリウッド西部劇のイメージで演出
商圏事情の激変に
14年目の決断
「今年の8月8日で開店から満13年。商圏事情も全国大手が進出するなど、かなり様変わりしました。そこで、われわれのような中小が大手と同じ戦略をとっていても生き残れないのではないかと、思い切ったイメージチェンジを決断したのです」
こう語るのは三友興産(本社・横浜市)の横山徹社長だ。同社は今年7月27日、JR横浜線古淵駅前の系列店「サンユー古淵店」を全面改装した。注目すべきは各コーナーのコンセプトが明確なことで、パチンコは「パチンコ50 ’S」と題して50~60年代のアメリカを、パチスロは「スロットスペーストラベル」と題して近未来宇宙をイメージした島づくりと店内装飾を施した。さらに、景品カウンターはハリウッド西部劇のイメージを追求した。
特にパチンコとパチスロをまったく異なるコンセプトで演出した狙いについて、横山社長は「これからのパチンコは団塊の世代がターゲットとなります。そこで彼らが青春時代に楽しんだ、オールディーズの世界を表現しました。一方、パチスロは20~30代が中心なので、誰もが子どもの時代に夢に見て、若い世代ほど憧れが強い近未来というものを表現しました」と話す。
具体的には、パチンコ島や景品カウンターは木目調でデザインし、エルビスプレスリーの人形や50~60年代当時のアメリカ社会をイメージさせるネオンやポスターを配置。166台から188台に増台したパチスロコーナーは三角島やR島の多用に加え、壁面に多数の大型モニターを配置して、宇宙空間のイメージ映像を流している。
近未来、宇宙をイメージしたパチスロコーナー。遊技機台数も、あえて166台から188台に増台した

横山社長と信頼を寄せるスタッフたち。ユニフォームも一新した
長期的な視点から
パチスロを増台
そして、この新しい器に魂を吹き込んでいくのがスタッフだ。7月26日に関係者を招いて行った完成披露レセプションで、横山社長は3つの「わ」をスタッフに要望した。これは同社の経営理念で、コミュニケーションをとるようにという“会話の話”、互いに仲良くという“なごみの和”、チームワークを重んじる“輪づくりの輪”を意味している。
「この3つの『わ』を守ってこそ、最大のサービスが可能だというのが私の信念。スタッフも理解しているはずです」
新田日出夫常務取締役営業本部長も「私たちの仕事は全員の協力があって成り立っています。常に自分の周囲に目配りし、互いに“ありがとう”の気持ちを持って仕事に取り組んでほしい。そして、その感謝の気持ちを全員でお客さまに伝えてほしいですね」と強調。パチスロの増台についても「さまざまなうわさが飛び交っていますが、短期的な視点だけでとらえていいものなのか、と。もともとパチスロは競合店と比べて強かったこともあり、増台を決断しました」と自信を示す。
設計を担当した高橋建設の吉岡潔専務も「最近の中小ホールでは珍しい個性的な店作りで、大手に負けないという強い信念を感じました」と話している。町田と相模原という首都圏有数の激戦区にはさまれた商圏で、サンユー古淵店は強く個性を輝かせている。
●所在地/神奈川県相模原市古淵2-17-6
●開 店/2006年7月27月全面改装
●経 営/三友興産(株)
●代表者/横山徹氏
●総台数/360台
(うちパチスロ188台)
●設 計/高橋建設
投稿者 playgraph : 11:31
ビクトリア室蘭店
23人全員が社員スタッフ
客との触れ合い大切に
道南激戦区でコアなファン拡大
全国大手や道内の有力ホール企業が競う室蘭・登別商圏で、
ビクトリア室蘭店は着実にファンを増やしている
キャリアアップ
システムも整備
北海道南部に位置する室蘭市は明治時代から鉄鋼・製鉄・造船業が盛んで、道内屈指の工業都市として発展してきた。しかし、その後の鉄鋼不況もあり、地域経済は低迷期へ突入。現在、市を中心に、新たな産業創出プロジェクトを立ち上げるなど、再活性化に向けてさまざまな取り組みを展開している。
人口は10万人弱で、国道36号線でつながる隣の登別市と合わせても約15万人。ところが今、この小さな商圏が道内でも注目すべきパチンコ激戦区となっている。ダイナム・マルハン・一六商事の全国大手・準大手はもとより、道内の有力企業であるイーグルグループ、太陽グループ、合田観光商事などが軒並み出店し、激しい集客合戦を展開しているからだ。
ビクトリア観光(本社・札幌市)の「ビクトリア室蘭店」もその一つ。同店は04年12月のオープン以降、着実に地元ファンの支持を広げている。その原動力となっているのがスタッフだ。同店は23人のスタッフを擁するが、その全員が正社員。そもそも同社は系列9店舗の中でもアルバイト・パートを使っている店舗が1店舗しかなく、全スタッフの95%以上が正社員で構成されている。
これは「スタッフには落ち着いた環境で安心して働いてもらいたい」という松谷社長の経営理念に基づくもので、各種保険の完備はもちろん、週40時間労働も順守。「サブリーダー→リーダー→主任→副支配人→支配人」という明確なキャリアアップシステムが整えられている。そのためビクトリア室蘭店の田中寛リーダーも「大事にされているという実感があり、とても励みになります」と笑顔で語る。
景品交換や玉計数時に
積極的に声かけ運動
そして、このスタッフたちが心がけているのが、来店客一人一人への声かけ運動だ。ビクトリア観光のモットーは“あなたのそばのビクトリア”。そこで同店では景品交換時や玉・メダル計数時などを利用して、スタッフが来店客に積極的に話しかけ、今日の感想を求めたり、次回イベントのさりげないPRに努めている。
「狭い商圏ですから、特に口コミが店の評判を左右します。そこでお客さまと触れ合う瞬間を大事に、互いの顔が見える関係づくりを心がけています」(田中リーダー)
また、夫婦や友人同士で来店し、片方が隣で遊技せずに雑談に興じているような場合は、すぐにスタッフが駆けつけて遊技の意思を確認。しばらく遊技する意思がないことがわかるとレストルームに誘導するなど、すべての来店客が平等かつ公平に楽しめるクリーンな店内環境づくりに努めている。その結果、女性客比率は50%弱と非常に高く、“ビクトリア・マニア”と言うべきコアなファンも着実に増えている。
そのビクトリア室蘭店が用意した今年の七夕の飾り付けには、来店客の短冊に交じって「1人でも多くのお客さまの笑顔が見られますように」というスタッフの短冊が。そこには同店の強い思いが込められている。
ガラス面を多用した開放的な外観(左) 七夕の短冊には来店客とともにスタッフも思いをつづった(右)

スタッフ全員が正社員。安心して働ける労働環境の中で、来店客に積極的に声をかけ、信頼関係を築いている
●所在地/北海道室蘭市日の出町2-1-5
●開 店/2004年12月
●経 営/(株)ビクトリア観光
●代表者/松谷明良氏
●総台数/504台
(うちパチスロ216台)
投稿者 playgraph : 11:03
ジャック&ベティ堺店
集客力抜群の複合施設で
感動させる店目指す
週末には周辺道路が大混雑
細ランドを導入したパチンコ島

オレンジを基調にした外観
注目の人気スポット
家族連れらが続々
戦国時代には貿易港として対明貿易や南蛮貿易で全国にその名をとどろかせた大阪府堺市。千利休も愛した近世の国際都市だ。そんな堺市で今、再び臨海部に注目が集まり始めている。大阪府が進める「大阪湾臨海地域整備計画」で、臨海部地区を「職・住・遊・学」の多機能複合型都市と位置づけて大規模開発。うち一画を「堺浜」とネーミングし、商業施設を集積させたことで、人気の最新スポットとなったのだ。
ジャック&ベティが出店したのはその堺浜に今年オープンした複合商業施設「堺浜シーサイドステージ」内。広大な敷地には同店のほか、映画館やゲームセンター、レストラン、家電量販店、ホームセンターなど、アミューズメントから飲食、ショッピングまでの店舗が軒を連ね、店舗ごとの相乗効果で巨大な集客力を作り出している。
「市の中心部からは少し離れていますが、集客力は抜群。週末には家族連れやアベックなどのマイカーで周辺の道路が大混雑するほどです」と話すのは同店を経営する松屋百貨店の山本透営業部エリア部長。商圏全体をにらんだマーケティング戦略に知恵をしぼっている。
同店が目指すのは建物外観や内装、接客などで顧客を感動させる店作り。遊技機などでの差別化が難しいパチンコ営業の特性上、店舗そのものの魅力での訴求を目指しているという。
斬新な島レイアウトのパチスロコーナー

店名のイニシャルを図案化したロゴは液晶
店の中央から広がる
“楽しさ”の波紋
外観は鮮やかなオレンジ色を基調に店名のイニシャル「J」「&」「B」を図案化したロゴを建物正面と側面に配置。側面のロゴ内は液晶となっており、さまざまな映像が流されている。こうした複雑な形の液晶は全国でもほとんど例がないものだという。
店内に足を踏み入れると、右手にパチンココーナー、左手にパチスロコーナーがあらわれる。その境にカウンターがあり、天井にはカウンターから店内全体に向かってオレンジ色のラインが同心円状に描かれている。楽しさの波紋が店の中央から全体に向かって広がっていくようだ。
そして、カウンター横にはその日その日のイベント情報を知らせる曜日ごとのパネルが並ぶ。パネルはテレビドラマや映画をパロディーにしたもので、金曜日パネルは「もっと出す!」と力説している武田鉄矢風の人物の写真と「金パチ」のコピー、土曜日パネルは市原悦子風の人物の写真と「土曜ワイド劇場・家政婦は見た!」「ワイド札台を狙え」のコピーといった具合。いくぶん脱力感漂う写真とコピーが見る人をくすぐりながら、ホールが常に何か仕掛けてきそうな期待感を抱かせている。
また、カウンターを中心に放射線状に配置されたパチスロ島のレイアウトは斬新だ。島上には液晶が回転し、さまざまな情報を発信している。パチンコ島はオーソドックスな配置だが、補給設備にはニューギン・アドバンスの細ランドを導入。足元が従来の島より90ミリ広くなっている。
1年後には女性客比率を40%以上に高めたいという同店。山本エリア部長は「ごみひとつ拾うことからスタートしたい」と地道に取り組む姿勢を見せた。
曜日ごとのイベント情報パネル
●所在地/大阪府堺市堺区
築港八幡町1-1
●開店日/2006年4月24日
●経 営/㈱松屋百貨店
●代表者/町田誠生氏
●店舗数/25店舗
●総台数/1192台
(うちパチスロ392台)
●店舗開発/モアグループ
●補給設備/ニューギン・アドバンス
投稿者 playgraph : 10:46
DAIICHI J&Z 住之江店
楽しくなければ
ホールじゃない!!
OPイベントにドラッグクイーン登場
全国初?! ドラッグクイーンがホールを盛り上げる

駅から徒歩0分。雨が降っても安心
刺激的にお出迎え
6月5日、夕方5時。時報とともにシャッターが開く。店内に、レーザー光線が走った。刺激的なクラブミュージックが鳴り響く。
回転するサーチライト。舞台用語で“目潰し”とよばれるハロゲンランプが点滅する。店内は一気に押すな押すなの大盛況となった。
大阪市住之江区。今回訪れた「DAIICHI J&Z 住之江店」は、南海電鉄「住ノ江」の高架下という抜群の立地にグランドオープンした総台数340台の中規模店。開店初日は約300人が入口前に列をなし、オープン後も次から次へとファンが集まってくる。人気機種はもちろんのこと、さして目新しくはないはずの機種にまで立ち見客が出るほどだった。
オープニングイベントでは、店内にしつらえられた特別ステージで数々のショーが繰り広げられた。なにより圧巻だったのは、4人「ドラッグクイーン」が披露した歌とダンスのパフォーマンス。ちなみにドラッグクイーンとは「着飾ることを至上命題としたゲイ」のことで、この日登場した“彼女”たちもめいめいが、華やかな衣装を羽根やジュエリー、スパンコールで飾り、強烈な個性を振りまいていた。
スタッフもノリノリ
「おそらく、ドラッグクイーンを呼んだホールは、全国で初めてではないでしょうか。お客さまにも喜んでいただけたようですし、私たちも楽しかったですね」と語るのは同店を切り盛りする後藤浩二課長。本人も金髪モヒカン刈りと気合十分のヘアースタイル。もし、オープン初日に集客できなければ、そのまま丸刈りへ移行する予定だったというから、この日の盛況ぶりにさぞ安心したことだろう。
従業員たちもノリノリで、女性スタッフは猫耳やウサ耳をつけて“萌え〜”な雰囲気。また、カウンター内のスタッフは皆チャイナドレスでお出迎え。男性スタッフも天使姿(?)や、前面はパリッとしたスーツであるにも関わらず後面は背中やヒップが丸見え…、などという、ユニークないでたち。しかもそれが神妙な表情で顧客にサービスするのだから、見ているこちらも笑ってしまう。後藤課長は「スタッフ自身が楽しまなければ、お客さまを楽しませることなどできません。お客さまが心から楽しんでいただける空間を提供することが僕たちの仕事ですから」とその意図を説明した。
後藤課長。あえて側面からパチリ

ちなみに、両脇の2人は本物の女性です

カウンターにはチャイナドレスのスタッフ

羽根モノも充実!
●所在地/大阪市住之江区西住之江1-1-2
●開店日/2006年6月5日
●経 営/大一興業㈱
●代表者/石川豊氏
●総台数/340台
(うちパチスロ128台)
●トータルプランニング/㈱ピーサポート
投稿者 playgraph : 10:20
ZENT小坂店
ひのきの香り漂う
きれいな空気の店
全国でも珍しい禁煙施設認定ホール
スロットコーナーでは杉のインテリア
1995年から
ホール内を分煙
多数の人が利用する施設の管理者に受動喫煙(他人のたばこの煙を吸わされること)を防止する措置をとるよう定めた健康増進法が施行されて3年が経過した。パチンコホールにもわずかずつではあるが、分煙、禁煙を取り入れる動きが広がり始めている。
そうした中、いち早く店内の分煙に取り組んできたZENT小坂店(本社・愛知県豊田市、都筑順雄社長)がこのほど、店内全面禁煙に踏み切り、パチンコホールとして初めて豊田市の禁煙施設認定を受けた。同様の認定制度は多くの自治体にあるが、パチンコホールが禁煙施設認定を受けたケースは全国的にも珍しい。
同市の認定制度は昨年春にスタート。建物全体が禁煙であって、そのことを標示し、屋内に灰皿を置いていない施設を禁煙施設として認定する。また、非喫煙場所へ煙やにおいが漏れださないよう、十分な能力の排気装置を備えた喫煙場所を設置しているなどの条件を満たす施設を分煙施設として認定している。
同店のたばこへの取り組みは古い。同店がグランドオープンしたのは1986年だが、1995年にリニューアルした際にホール内を禁煙にした。その際はホール内に喫煙ルームを設ける形での分煙だったが、当時は禁煙ホール自体が非常に珍しく全国のホール関係者が視察に訪れたという。
「全館禁煙」をアピールする看板
店の入り口に張られた禁煙施設認定のステッカーを示す西田副店長
たばこ嫌いの客層を
うまくすくいあげる
同店に一歩足を踏み入れると、たばこの煙などが入り混じったパチンコホール特有のにおいがしないことに気付く。店内のいたるところに杉やひのきを使ったインテリアが置かれ、ほのかに木の香りさえ感じられるほど空気はきれいだ。
また、禁煙は店内の美化にもつながった。灰がこぼれたりしないので清掃も簡単。灰皿交換の必要もなく、スタッフの作業も省力化できた。また、空調設備のエアフィルター掃除も喫煙ホールであれば、1カ月に1回程度必要となるが、同店では2カ月に1度程度でいいという。
その一方で、店内で喫煙できないとなると、たばこを吸う客が来店しなくなり、集客に悪影響を与えるのではという懸念を持つ人も多いだろう。同店の場合、総台数がさほど多くないということもあるが、全面禁煙に踏み切ったことで客足への影響はほとんどないという。
西田恵子副店長は「お客ざまへのアンケートでも常にたばこの煙がホールに対する不満の上位に来ます。パチンコを打ちたいけど、たばこの煙が嫌だからプレーしないという層は確実に存在しており、そうした層をうまく取り込めたのでは」と話す。
事実、屋外に設置している「全館禁煙」という看板を見て入ってきた20歳代のOLは「店もきれいだし、玉もよく出る。服にたばこのにおいがつかないのもいい」と、以後常連となった。
同社は来年末までには、県内に1000台規模の全館禁煙ホールの出店も計画中だ。同社営業部の武石政幸課長は「禁煙にして大丈夫かという声も聞こえてきますが、ここを禁煙にした時にも同じような声がありました。しかし、禁煙にして以来、10年以上もちゃんと営業し続けているわけですから、1000台だってできないことはないはずです」と自信をみせている。
休憩コーナーもふんだんに木が使われている
ひのきをぜいたくに使った店内の壁
● 所在地/愛知県豊田市小坂本町
4-7-12
● 開店日/2006年3月9日
● 経 営/㈱善都
● 代表者/都筑順雄氏
● 店舗数/22店舗
● 総台数/212台
(うちパチスロ42台)
投稿者 playgraph : 09:53
2006年10月06日
ワンダーランド柳川店
顧客の立場でのサービスで
圧倒的な存在感示す
遊びやすさ徹底でブランド化に成功
ワンダーランド柳川店
地域で群を抜く強さ
全国展開する大手チェーン店の進出で疲弊する地方の中小ホール企業という構図が珍しくなくなった。豊富な資金力と高い知名度で全国チェーン店が既存店を圧倒するケースが各地で相次いでいる。
九州でも数年前から全国チェーン店がさかんに進出し始めているが、ここではいくぶん事情が異なる。顧客から大きな支持を集める地元有力ホールが全国チェーン店と互角、あるいはそれ以上の戦いを繰り広げているのだ。
そのひとつが福岡、佐賀、長崎、大分の4県で25店舗を展開するワンダーランド(本社・福岡県小郡市)。いずれの店も地域で群を抜く強さを誇り、九州におけるその存在感の大きさは全国的にも広く知られる。強さの秘密はいったいどこにあるのか。
「薄利多売に徹した出玉還元とどこまでもお客さまの立場に立つ接客サービスですね」と答えるのは、ワンダーランド柳川店を預かる玉﨑太営業課長。同店も昨年4月のグランドオープンから顧客の大きな支持を集め、柳川市など同店の商圏で地域一番店の座を占めるにいたっている。
だが、出玉還元も接客サービスも既に多くのホールが取り組んでいること。それだけで他店との差別化は難しいようにも思える。同店では何が違うのだろうか。
広々とした島間
顧客への豊富な情報
同店でまず気付くのは顧客に対して発信しようとしている情報の多さだ。例えば、設置している遊技機全機種に関してスペックや遊び方を解説したパンフレットを用意。すべて同店が独自に制作したもので、店内の目立つ場所にまとめて設置している。新基準機になって遊技性が複雑化しているが、パンフレットは顧客が初めてプレーする遊技機に対して抱く抵抗感を小さくすることに役立っている。
そして、店内に「大当たり回数」「確変回数」などの遊技機情報を表示するデータ端末を置いているのはもちろん、イベント情報や新台情報を伝える同店の携帯サイトへの加入を呼びかけるコーナーもある。携帯サイトでは最新機種の動画や各台のスランプグラフまでも見ることができ、同店の情報開示に対する熱心さがうかがえる。
遊技機の遊び方などを説明したパンフレット
また、島間を広くとって、遊技客がゆったりと通行できるようにするなど、顧客が遊びやすい環境づくりにも配慮していることも同店の特徴だ。そして、島間を広げたことで生まれた空間を活用し、「フレンズチェア」と名付けた自由に使える補助イスで遊技中の友人の隣に座ることもできるようにした。顧客が望むことを先取りしてサービスしようという姿勢が徹底している。玉﨑課長は「お客さまに楽しく遊んでいただくためにはどうすればいいのかということを発想の原点に置いています」と語る。
顧客の立場に立つホールは顧客にとって遊びやすいホールだ。そして、それが広く認知されることで、ホールの信頼性向上、いわゆるブランド化につながる。ブランド化したホールは、さらに顧客を引き付けるという好循環が生まれる。ワンダーランドの強さの秘密は顧客の立場に立つことを徹底し、ブランド化に成功したところにあるのかもしれない。
●所在地/福岡県柳川市三橋町
枝光376-1
●開 店/2005年4月
●経 営/㈱平興産
●代表者/平本敏夫氏
●店舗数/25店舗
●総台数/760台
(うちパチスロ320台)
投稿者 playgraph : 16:13
2006年03月01日
パーラーキング中山店
新規客開拓に向けパチンコ教室を開校
ハネデジやハネモノも積極導入
「キング中山駅前校」を開校
JR総武線下総中山駅徒歩0分という好立地に位置する「パーラーキング中山店」は、地元ファンの根強い支持を受けながら今年10年目に突入した。
中山法華経寺の門前町として歴史的な景観と風情を漂わせる駅周辺は、大型ショッピングセンターなどもある生活に便利な住宅街でもある。新台の地域一番導入や各種イベント戦略などで地域に溶け込み、固定客をつかんできた同店だが、10年の節目を前に営業方針の大きな転換を図った。それは「新規客を掘り起こす」という戦略だ。
同店の飯田隆志店長は「ここ2〜3年で周辺に競合店が増えました。また、パチンコ人口全体の減少もあり、ピーク時に比べ稼働は徐々に下がっています」と厳しい経営環境を打ち明けた上で、「これから生き残っていくためには大手と同じやり方では厳しい。そこでパチンコをやったことがない人や、最近は遊び方がよく分からなくてやっていない、という人たちにアプローチしていこうと決めました」と話す。
具体的には「(パチンコ駅前留学)キング中山駅前校」と名付けたパチンコ・パチスロ教室を昨年11月に開校。同校は女性や年配者、初心者を対象にパチンコやパチスロを遊技するための基礎知識を懇切丁寧に指導することが目的だ(もちろん無料)。開催は新台入れ替えオープンの午後6時の前、午後2時から4時の間で、月1回のペース。パチンコ・パチスロ教室のほか、体験出玉大会も行われ、参加者には卒業賞品などが授与される。
教室は毎回盛況で、「いまのパチンコはずいぶんすごくなったね」としきりに感心するオールドファンや、その日を境にパチンコの常連客がパチスロに挑戦する姿も見受けられるなど効果は少しずつ現れているようだ。


ハネデジなどを積極導入
「新規のお客様が増えたという実感はまだありませんが、地道に続けていきたいですね」と語る飯田店長は、同教室が従業員教育という副次的な効果につながっているとも指摘する。
例えば、「この液晶表示は何のためにあるのか」「確変中の電チューはなぜ開くのか」といった“本来なら分かっているはず”と思い込んでいた質問を受けた従業員たちは、いままで以上にお客様の立場で接客するようになったという。
「最近のパチンコは新しいゲーム性や機能を持つ機種が増えましたが、『新機種はよく分からないから』という理由でいつも『海物語』で遊技されるお客様も少なくありません。今後、そうした方々に教室や接客を通して当店から新しい遊び方を“提案”していきたいですね」(飯田店長)
また、「お客様を大事にする」という営業の原点に立ち返り、地域に合った機種を長く使おうという方針の下、スペックの甘いハネデジや羽根モノを積極的に導入していくという。
「ここ数年は機械の性能を生かすことなく、稼いではすぐ外すことの繰り返しでした。でもそれではお客様もきついし、機械代も高くつく。それを脱却するために、今後は入れ替え回数を抑え、たとえ競合店より導入が遅れても無駄な機械は買わないように厳選していきます」と語る飯田店長。新規客獲得と差別化をキーワードに6月から始まるパチスロ市場の大転換期に向けた準備も着実に進めているという。
(ホールデータ)
●所在地/千葉県船橋市本中山2-17-35
●開店日/1996年11月15日
●経 営/(株)協商
●代表者/神林祥喜氏
●店舗数/4店舗
●総台数/423台
(うちパチスロ180台)
投稿者 playgraph : 14:09
ミトリー玉越春日井インター店
冬の時代にあえてスロ専人がやらないことに勝機
荷物収納スペース付きのイスも評判
総台数は350台
12月としては記録的な寒さと大雪となったこの冬、ホールのパチスロ営業もまた「冬の時代」を迎えている。これまでパチスロ営業の主力だった「北斗の拳」「吉宗」の稼働に陰りが見られる中、新基準に対応した5号機の発売が遅れ、やっと発売された機種も稼働は今ひとつ。規則改正前に検定を通過した4号機にすがる状況が続いているからだ。
そんな昨年12月、あえてスロット専門店「ミトリー玉越春日井インター店」をグランドオープンさせたのは、名古屋市に本社を置く玉越。大胆かつ、ユニークな営業で、知る人ぞ知るホール企業だ。しかも同店の総台数はスロ専としては大型店の部類に入る350台。これで果たして大丈夫なのかと思う人もいるかもしれない。
「逆張りの発想です。人がやらないことをやるところに勝機があるのです」と語るのは同社の高木一夫会長。この時期のスロ専の新規出店には社内でも慎重論が出たというが、高木会長の“ツルの一声”がすべてを決した。「実は当社の6店舗のうち、最も稼働が高いのは、やはりスロ専の『トヨタ店』なのです。やり方次第でいくらでも可能性は広がるということです」と高木会長は自信を見せる。
取材当日も外はあいにくの吹雪。だが、客入りは絶好調で高木会長の言葉が根拠のないものではないことを示していた。


発生させた無数の細かな気泡でメダルを洗浄する (右写真)
花が開いたような島
同店に足を踏み入れて感じるのは、浮き立つような楽しさだ。カラフルな色使い、趣向をこらした電飾の数々。だが、それだけではない。他のホールでは感じたことがない雰囲気が漂っている。その理由は何かとホールを見回すと、いくつかの設備が見慣れない形をしていることに気付く。
まず、遊技台のイス。左側にひじかけがついているほか、座面下が大きくふくらんでいる。同社関連会社のエーシーホールディングスジャパン(本社・名古屋市)がイス製造メーカーの高山商店(同)と共同開発した荷物収納スペース付きの「カンガルー・チェア」だ。座面を持ち上げれば、男性用のビジネスバッグがすっぽりと納まる空間が出現。駐車場の車から個人情報が入ったパソコンを盗まれる事件が各地で発生しているが、このイスがあれば、仕事帰りのサラリーマンも安心して遊べそうだ。また、島の幕板上部が台ごとに弧を描く仕様も目を引く。これも同社独自の設備「スロットドレッサー」で、まるで島全体が花開いたよう。
そして、遊技機のスペックで店内をエリア分けし、エリアごとに異なる交換率を設定して話題を呼んだ方式を同店でも導入。沖スロエリア、射幸性が若干高めのエリア、遊べるエリアと3つのエリアに分け、この方式を「ミトリー」と命名した。遊技客は自分にあった遊技を選択でき、それもホールへの支持につながっている。
パチスロ「冬の時代」はまだ続きそうだ。だが、ホールの創意工夫が春を近づけるということを同店の試みは示しているのではないか。
(ホールデータ)
●所在地/愛知県春日井市大泉寺町字大西581
●開店日/2005年12月20日
●経 営/(株)玉越
●代表者/高木一夫氏
●店舗数/7店舗
●総台数/350台
投稿者 playgraph : 11:28
2006年02月01日
マルハン加島店
マルハン最大店が1400台でオープン
トップクラスのサービスと安心アピール
営業本部直轄で開発担当常務が陣頭指揮
05年3月期で売上が1兆円に達したホール企業最大手のマルハン。昨年8月には千葉市「幕張メッセ」で盛大な記念式典を行うなど、まさに業界の雄と呼べるにふさわしい偉業を内外に示したかたちだが、その同社が昨年11月1日、全国では180店舗目となる「マルハン加島店」を大阪市にグランドオープンさせた。
同社は95年に東京・渋谷に1000台超の「マルハンパチンコタワー渋谷」をオープンさせ、話題を集めたが、以降はローコスト標準店路線で数百台規模での全国展開を図ってきた。そんななか誕生した同店は遊技機台数1400台と同社最大。従来店舗の倍以上の規模だが、同店の堂上正和店長によると「売上1兆円を達成したのを機に、日本一のホール企業として攻めの姿勢をアピールするため」。それだけに運営は営業本部直轄、現場の指揮も開発担当である韓浩常務が直接あたるなど、いかに同社が加島店を重要視しているかがうかがえる。
また、同店のコンセプトについて「すべてにおいてお客様のド肝を抜く」と堂上店長。その言葉通り、遠くからでも目を引く屋上の巨大看板をはじめ、モノトーンを基調にしたパチンココーナーとはうってかわって赤・黒を基調に情熱的なパチスロコーナーとのコントラストは目にも鮮やか。来店客の遊び心をくすぐるムード満点だ。


子連れ客に配慮し託児所も完備
もちろん、同社が掲げる「トップクラスのサービス」は加島店でも徹底されている。折り目正しくキビキビした動きのスタッフが親しみのある笑顔で来店客を迎え、1400台もの遊技機に来店客が迷うことのないよう入口に案内カウンターを設けて女性ガイドを配置。また“安らぎ”の空間として用意されたレストスペースには無料で利用できるマッサージチェアも6台設置し、遊技客からはプレー疲れを癒やし、リラックスした気分になれると好評だ。
一方、新しい試みとしてはスロットコーナーの一角に設けられたドリンクカウンター。遊技スペースとの仕切りがなくコーヒーなどを飲みながら客がプレーする様子が眺められ、ちょっとしたラスベガス気分が楽しめる。さらに、同店では託児所も完備。とくに幼児を抱える若い主婦に歓迎されている。この託児所は同社が小学館プロダクションに委託しているもので、女性スタッフによると「土日には20人以上の子供さんをお預かりしています」という。
業界最大手だけにその一挙手一投足が注目されるマルハン。そんなプレッシャーをはね返し「すべてにナンバーワンを目指します」と意気込む堂上店長。そこにはリーディングカンパニーとしての強い自信がうかがえた。
(ホールデータ)
●所在地/大阪市淀川区加島2-7-38
●開店日/2005年11月1日
●経 営/㈱マルハン
●代表者/鈴木嘉和氏
●店舗数/180店舗
●総台数/1400台(うちパチスロ600台)
投稿者 playgraph : 09:21
第一プラザ西浦和店
顧客の声に耳を傾け質の高いサービスへ
目指すは接客マナー&好感度NO.1
本社および全店舗で ISO9001を取得
よくパチンコ業界では「顧客の言葉に耳を傾けろ」と言われる。しかし、たとえ現場で顧客の不満や要望を吸い上げても、それを組織全体のものとして受け止め、よりよいサービスに転換していくのは容易なことではない。そんななか現場への円滑なフィードバックを目指し、日々努力を重ねているのが「第一プラザ西浦和店」だ。
同店は第一住宅(本社・埼玉県川越市)が05年10月12日にオープンした10店舗目のホールだが、モットーは“顧客第一主義”。そもそもこれは経営企業である第一住宅の基本方針で、関係者は「当社は73年の設立以来、不動産・遊技場・ホテル・カルチャーセンターとさまざまな分野で事業展開を図ってきたが、一貫して“お客様第一主義”を合言葉に掲げてきた」と強調する。したがって、ホール経営においても内容を重視、「清潔度ナンバーワン、さらには接客マナーならびに好感度でのナンバーワンを目指している」という。
この思いの表れが品質管理の国際標準ISO9001の認証取得だろう。同社では03年に全社一斉に同認証を取得。現在、「第一プラザ西浦和店」でも取得すべく、積極的な取り組みを展開している。


チャレンジ精神を重視 やりがいがパワーの源
その核が第一住宅グループならではの地道な改善活動だ。例えば同社には他店でもよく見られるお客様アンケートのほかに、「ご要望カード」と「ありがとうカード」というものが存在する。「ご要望カード」とは来店客からじかに耳にした要望などを書き込むカードで、スタッフは何月何日何時頃、どのような来店客による①サービス、②設備、③環境、④その他のどれに該当する要望かを明記する。そのうえで具体的内容を記入し、店長が確認・署名したうえで本社のCS事務局に提出。現場の判断で対応した場合は、さらに裏面に対応内容を完了日とともに明記し、やはり店長の確認・署名を経て本社に提出される。一方、本社はこれらの内容を精査し、対応方法に問題があった場合は改善内容をアドバイス。また、来店客の要望への回答はインフォメーションボードに掲示され、決して一方通行に終わらせないという。そして、すべての事例が全社的な改善項目としてファイルされ、他の系列店へも徹底される仕組みになっている。
また、「ありがとうカード」は来店客からサービスに対して感謝の言葉が返ってきたとき、その行為の内容を「ご要望カード」と同じ要領で本社に報告するもの。好事例と判断されたサービスは社内報に掲載され、全社的な接客意識の共有化につなげている。
もっとも、こうしたシステムも現場からの報告や意見に本社が耳を傾ける土壌がなければ形骸化し、逆に現場のモチベーションを下げてしまう。その点、同社は約10年前から新卒採用を開始。チャレンジ精神を重視する自由な企業風土のなかで、若い力を育んできた。「第一プラザ西浦和店」のスタッフも「働きがいがある」と意欲を示す。激変が予想される06年だが、同店のさらなる飛躍に期待したい。
(ホールデータ)
●所在地/さいたま市桜区町谷1-3-10
●開店日/2005年10月12日
●経 営/(株)第一住宅
●代表者/河野経夫氏
●店舗数/10店舗
●総台数/510台 (うちパチスロ150台)
投稿者 playgraph : 09:00
2005年11月01日
アズ千里センター
地域に支持されてきた
“老舗店”が全面改築
連続性残しながら新規客獲得へ
間接照明で柔らかく
浮かび上がるホール
地域に溶け込み、親しまれてきたホールにとって大幅なリニューアルは常に不安がつきまとう。リニューアルで雰囲気が変わり、それになじめない常連客がホールから離れてしまわないか。顧客から支持されてきたホールの魅力を残しつつ、新しい顧客をどれだけ獲得できるのか。冷静な分析が必要となる一方で、決断力も試される。大幅なリニューアルは一種の冒険だ。
1967年に営業を始めて以来、40年近くにわたって地元ファンから大きな支持を得てきた大阪府摂津市の”老舗ホール“「千里センター」が建物を全面的に改築し、「アズ千里センター」としてグランドオープン。8月6日から営業をスタートした。
建て替えのきっかけはホールが面していた府道の拡幅工事。拡幅に伴い、敷地が約10メートル後退することで建物の全面改築を余儀なくされた。だが、同ホールを経営する千里丘観光開発社長室の吉谷公明次長は「10年前に部分的なリニューアルをしていたものの、建物は全体的に老朽化が目立っていました。府道拡幅工事が直接のきっかけですが、建て替えが必要となるホール側の事情もあっての戦略的な改築だったのです」と説明する。
同ホールは改築前、夜間はネオンまばゆいオーソドックスな駅前型店舗のエクステリア。改築後は前面をガラス張りのショーウインドーにして間接照明で建物を柔らかく浮かび上がらせている。その一方でショーウインドー内には改築前の外観写真パネルを計5枚展示。地域から親しまれてきた旧店舗との連続性をアピールしようとしている。


敬老パチンコで
地元密着をアピール
改築を巡る戦略は設備面だけではない。グランドオープン前日には地元老人会から約70人を招いて初めて敬老福祉パチンコ大会を開催。それまでの地域密着の営業を続ける姿勢を示しながら、パチンコに縁がなかった人たちにも新しく生まれ変わったホールを訴求していこうとした。大会には65〜83歳の高齢者が参加し、大当たりなどに大喜び。「今後もこういう機会を作ってほしい」などと好評を得た。
リニューアルを機に女性客へも積極的にアピールを始めた。女性客が特に重視するホール内の美化を進めるため、清掃専門のスタッフを導入。また、天井の高さを約2メートル高くしてタバコの煙がホール内に滞留しにくいような仕組みも作った。その結果、女性客の比率は全体の35%程度まで上昇。同ホールの吉岡啓二店長は「清潔で過ごしやすい環境作りの努力が実を結びました」と喜ぶ。
同社では同ホール以外で「アズ(az=アミューズメント・ゾーン)」ブランドでのチェーン展開をしており、新たなホール名にも頭に「アズ」を付けた。だが、長く親しまれてきた「千里センター」の名称はしっかりと残した。吉岡店長は「これまでここに足を運んでいただいた常連のお客様も大事にしたい。そして、元気いっぱいの楽しいホールにして新しいお客様も取り込んでいくことができれば」と意欲を見せた。
(ホールデータ)
●所在地/大阪府摂津市千里丘2-13-29
●開店日/2005年8月6日
●経 営/千里丘観光開発(株)
●代表者/辻井正房氏
●店舗数/6店舗
●総台数/336台(うちパチスロ84台)
投稿者 playgraph : 17:39
D’ステーション金古ファインスクエア
コンセプトは環境に
やさしい店づくり
独自の複合戦略と若い力で地域密着
本格ITカフェを併設
全台にパーテーション
群馬県高崎市に本社を構え、県内中心に店舗展開するNEXUS(星野敏社長)は7月20日、同県群馬郡群馬町に「’Dステーション金古ファインスクエア」をグランドオープンした。
群馬町は同県の中核都市である前橋市と高崎市に隣接している。なかでも同店がオープンした高崎・渋川線バイパス沿いは温泉地として知られる渋川市内にも直結していることから、ベッドタウンとして近年、急速に開けつつある。もっとも業界的な視点で見れば、前橋市内や高崎市内などの大手ホールと商圏が重なり合うわけで、生半可な差別化戦略では生き残るのが難しい地域と言えるだろう。
その意味で「’Dステーション金古ファインスクエア」は間違いなく独自の店づくりを進めている。最大の特徴は本格インターネット&コミックカフェ「アイカフェ・アネックス金古店」を併設していること。「アイカフェ」とは成長中のチェーンで、NEXUSはその群馬県内でのFC展開を独占契約。昨年12月に同県安中市にオープンした「’Dステーション安中COMPLEX」ですでにパチンコとの複合化を実現させている。今回も設置ブース75席、PC25台、マンガ・雑誌類3万冊、高級マッサージチェアなどが用意された
「アイカフェ・アネックス金古店」には連日多数の客が訪れ、施設全体の集客力向上に貢献している。
核となる「’Dステーション金古ファインスクエア」も最新設備を導入。全島の台間にダイコク電機の最新情報端末と、透明のパーテーションを設置した。特にパーテーションは隣席のタバコの煙をさえぎるための特注品で、同店の影山清二店長は「嫌煙派はもとより喫煙派も個室感覚で遊技できる。すでに安中店で導入し、高い評価を得ていたのだが、やはり評判がすこぶるいい」と効果を強調する。


系列全店舗で
ISO14001取得
一方、接客サービスについては若い力を結集させた。NEXUSでは今春から新卒採用を始めたが、その1期生23名全員が「’Dステーション金古ファインスクエア」に配属されている。「貴重な経験をさせるべく、準備段階からかかわらせた。おかげで生き生き働いている」と同社は話している。
そんな彼らが現在、一丸となって取り組んでいるのが環境ISOとして知られるISO14001の認証取得だという。実は同社では以前から人と環境にやさしい店づくりを推進、すでに既存6店舗全店で同認証を取得している。排出台の不法投棄など、とかく環境問題で批判にさらされる業界イメージを払拭しようと取り組み始めたもので、同店も来年3月には取得する予定になっている。
そして、今後は他の系列店との連携を強化しながら「’Dステーション」のブランドイメージを確立したい、とも。影山店長は「規制緩和の流れのなかで、県内のホール企業は県外大手に押されっぱなし。意地を見せたい」と強い決意を口にする。その成果に期待したい。
(ホールデータ)
●所在地/群馬県群馬郡群馬町金古90-1
●開店日/2005年7月20日
●経 営/NEXUS(株)
●代表者/星野敏氏
●店舗数/7店舗
●総台数/756台
(うちパチスロ336台)
投稿者 playgraph : 17:31
メガ・ガディス
スロ専へのリニューアルで
地域一番店へ浮上
イベント通じ地元客の信頼確保
看板イベント時は2万枚稼働!
駅前の平凡なパチンコ店が”ある日を境に“地域1番店へと上り詰める。そんな小説のようなストーリーを実現したのがJR船橋駅前のパチスロ専門店「メガ・ガディス」だ。同店を経営する快美インターナショナルは同駅周辺に3店舗のホールを経営。いずれも地域に根付いて20年以上という老舗だ。同社ではそのうちの駅に面する1店舗を昨年12月、パチンコ店からパチスロ専門店としてリニューアルオープン。以降、周辺店舗を圧倒する快進撃を続けている。
同店の澤口直樹店長は「私にはパチスロのノウハウしかありませんからね」と笑いながらも、「オープン当初は約1万8000枚稼働で、それ以降は徐々に上昇しています。今日のようなイベント開催日は最大2万数千枚稼働になることもあります」と驚異的な数値を明かす。
実際、取材日当日は同店の看板イベント「メガ・インパクト」(毎月5の付く日)の開催日ということで、午前8時30分の入場整理券配布時には数百人が列を作ったという。また、オープン後も稼働は80%以上をキープ、空き台待ちのスロッターたちが頻繁に店内をチェックしているような状況が続いていた。
こうした集客力と高稼働の最大のポイントとして澤口店長は「お客様の期待を裏切らない信頼できるイベント」を強調する。その内容も「同一機種すべてが設定6、しかも1機種だけでない」「1コーナーすべて設定6」「末尾○番台がすべて設定6」「6台連続で設定6、しかも6セット」といったスロッターなら誰もが打ちたい高設定台を本気で投入している。「当店の看板イベントも今回で25回目。これまでの営業を通して『他店ではマネのできないようなばかげた出玉イベントもあそこならやるだろう』という意識をお客様に植え付けてきましたから。赤字を出すこともありますが、それも予算の範囲内ですから」(澤口店長)と屈託のない笑顔で語る。


顧客へのスピーディーな対応を重視
「信頼できるイベント」と同様に同店が重要視しているのは、「クレームを極力減らすこと」。来店客のクレームへの対応はもちろん、ホームページの書き込みなどを逐一チェックして自店に関わるクレームを解消する努力を怠らないという。「自店のクレームだけでなく、他店のクレームや機種の動向などいろいろと参考にして改善しています」(澤口店長)と話す。
また、澤口店長が店舗スタッフに対して「最も大切なこと」として繰り返し指導しているのが「対応のスピード」だ。「スピードはサービス以前の問題だと思っています。従業員がどんなに愛想よく対応しても、呼び出されてから対応までの時間が遅ければお客様は不満を持ちますから、それ以降のサービスは意味がなくなる。特に当店は手補給ですから空になったホッパーへのすばやい対応は不可欠ですね」と言い切る。
リニューアル前の店舗に比べ、ハード面に関しては特にスペースが拡大したわけでも、設備機器が充実したわけでもない。そんな同店が常に心がけてきたのは「他店に対抗意識を持たず、口数少なく毎日の品質を保つ。そしてイベント時には打ち手に驚きを与えること」だと話す。それを実践するために今後もイベントの回数は最大月6回に絞り込んでいく方針だという。
(ホールデータ)
●所在地/千葉県船橋市本町4-1-20
●開店日/2004年12月15日
●経 営/(株)快美インターナショナル
●代表者/伊達快征氏
●店舗数/グループ合計3店舗
●総台数/パチスロ253台
投稿者 playgraph : 17:16
2005年10月06日
K-POWERS(パワーズ)名張店
せんだみつおさん来店で イベントが大盛況
観客300人の熱気があふれる

パチンコに挑戦するせんださん
おなじみのギャグに ボルテージ上昇
大相撲の九重親方やアントニオ猪木さんら大物有名人を招いてのイベントで知られるきん商グループ(本社・大阪府八尾市)が、7月30日の「Kパワーズ橿原東店」(奈良県橿原市)のグランドオープンを記念して同日、系列店の「Kパワーズ伊賀上野店」(三重県伊賀市)と「Kパワーズ名張店」でタレントのせんだみつおさんを招いてイベントを行った。両ホールではせんださんをひと目見ようと集まった人たちの熱気であふれた。
名張店では午後6時にイベントがスタート。ホール内のカウンター横にステージを設置し、周囲を約300人の観客が取り囲んだ。赤く巨大なチョウネクタイ姿のせんださんが登場して「ナハ、ナハ」とおなじみのギャグを披露すると、観客のボルテージはいきなり最高潮。せんださんは軽妙なトークを繰り広げながら、「もうすぐ私のパチンコ台が発売されます。とても楽しいパチンコ台なので、ぜひみなさん遊んでみてください」とニューギンから発売される「CR せんだみつおの本日ナハナハ大開店!」をちゃっかりPR。また、ステージから気軽に観客に話し掛けるなどして笑いを誘っていた。 せんださんは観客らにサイン色紙をプレゼントしたり、記念写真に納まったりした後、パチンコにチャレンジ。大当たりを引くことはできなかったが、リーチアクションに大喜びしていた。
予想を上回る反響 今後の営業にも意欲
また、この日と翌31日、同店では「パチンコ・グランドプリックス」と銘打ったイベントを実施。また、前日の29日にはプレイベントとして「グランドZERO!」を午後6時からスタート。日頃の感謝を込めて顧客に還元した。「接客では日本一。どこにも負けない」と自負する同店だが、この3日間は出玉面でも顧客に強くアピール。同店主力の「CR大海物語」をはじめ、「CRナナシーゲット」「CRぱちんこウルトラセブン」「CRレレレにおまかせ」など各コーナーでは玉箱が山積みとなった。また、パチスロコーナーでは高設定の「ギガマックス」イベントを実施するなど、せんださんの来店と合わせて店内を大きく盛り上げていた。
同店では平常から「お客様の喜びは私たちの喜び」というスローガンで顧客本位の営業を展開。この日のせんださんの招請や出玉イベントも顧客にいかに喜んでもらえるかを考えたものといい、次回は大物格闘家の招請を検討中という。
同社の竹嶋満則・ゼネラルマネージャーは「せんださんの来店は予想を大きく上回る反響。お客様の笑顔が見られたのが何よりうれしかった。特に若い女性のお客様が喜んでおられたのが印象的。これをバネにして今後の営業につなげていくことができれば」と意欲満々。
また、同店の清野徹也・サブマネージャーは「せんださんのおかげで普段とは違う層のお客様がたくさんお越しになった。普段、来店しないお客様にも当店をアピールできた」と笑顔を見せた。

K-POWERS名張店 (左写真)ステージ上で軽妙なトークで繰り広げるせんださん(右写真)
Hall DATA
● 所在地/三重県名張市東田原2469-1
● 開店日/2002年12月27日
● 経 営/株式会社きん商
● 代表者/金山靖昌氏
● 店舗数/6店舗
● 総台数/481台 (うちパチスロ206台)
● 自動吸殻回収システム/アイ・ティ・エム
投稿者 playgraph : 11:32
ゲットハウスニューいせや小松島店
地域社会と共存共栄 愛されるホール目指す
多岐にわたる貢献活動が生む信頼
ブルーに白い水玉 涼しげなデザイン
一ノ谷(神戸市)の合戦に敗れて讃岐屋島(高松市)に逃れた平氏の軍勢を追い、源義経が阿波勝浦(徳島県小松島市)にたどりついたのは今から800年以上も昔の1185年のこと。義経はすぐさま平氏が陣取る屋島へと走ったのだが、小松島市ではほぼ通過しただけの義経に対する人気が今も高く、婦人会が中心となって義経を顕彰する「夢想祭」が毎年開かれている。「判官びいき」という言葉が示すように義経は人々に愛される存在なのだ。
その小松島市で1999年から顧客の支持を受けて営業を続けてきた「ニューいせや小松島店」が改装工事を経て7月22日にリニューアルオープン。店名も「ゲットハウスニューいせや小松島店」と改め、総台数も343台(うちパチスロ136台)と改装前から87台増やした。 外観は経営するロータリーのイメージカラーであるブルーに白い水玉がいくつも浮かぶ涼しげなデザイン。改装前はネオンが瞬く、オーソドックスな外観だったが、トレンドを取り入れたポップなものに変えた。正面入り口から店内に足を踏み入れると高く吹き抜けを設けたエントランスが来店客を迎え、両翼に休憩コーナーが伸びている。パチンココーナーは白を基調にして明るく、パチスロコーナーは照度を落として高級感を醸し出す。今回の改装では駐車場に増築したことで全体のフロア面積が拡大。増台した上、通路幅は人が十分行き交えるだけのゆとりを確保した。


「バケツデー」で 顧客に強烈アピール
そんな同店でリニューアルを機にさらなる意欲を燃やしているのは同社専務でもある川本伸店長だ。
独自の営業哲学を持つ、百戦錬磨のベテランホールマンで、「地域社会に溶け込み、愛されるホールを目指したい」と意気込みを語る。
同店が続ける地域社会に対する働きかけは多岐にわたる。地元夏祭りへの寄付や少年野球への協賛。ロータリーとしては昨年、県教育委員会に1700万円も寄付した。今秋に着工される地元消防団の格納庫の改築も引き受けている。地域社会との共存共栄こそが地方で企業が生き残る道という信念によるもので、こうした支援が地域社会の持つ地力を引き出し、地域全体の活性化をもたらすという判断に基づく。そして、同店の姿勢は地域社会にも次第に認知され始めており、ホール営業への信頼にもつながっているという。
当然、営業面でも顧客との信頼関係は重視。イベントでは確実に放出してアピールする。同店の名物パチスロイベント「バケツデー」は通常のメダル箱でなく、約8000枚入るバケツを用意して出玉感を強調。そして、確実に放出し、顧客に還元している。また、居心地のいい遊技空間を顧客に提供するための清掃も徹底している。女性客が最も気にするトイレなどはこまめに掃除を繰り返すという。
地域社会との共存共栄をスローガンに掲げるゲットハウスニューいせや小松島店。義経が愛されるように、地域社会から愛されるホールとなることを目指している。
(ホールデータ)
● 所在地/徳島県小松島市小松島町外開7-5
● 開店日/2005年7月23日
● 経営/有限会社ロータリー
● 代表者/野澤興氏
● 店舗数/7店舗
● 総台数/343台(うちパチスロ136台)
投稿者 playgraph : 10:24
2005年07月26日
はりまや天神橋店
浪速情緒漂う商店街で“大衆娯楽”路線を堅持
遊び重視の機種構成は近未来のホール像?
「低単価志向」の営業で
憩いのオアシスに
ヘビーユーザー偏重によるファン離れが叫ばれて久しいが、依然として売上重視から高射幸性の遊技機を営業の柱にしているホールが多い。そんななか、大衆娯楽の原点ともいえる「低単価志向」を貫いているホールがある。大阪市北区のJR天満駅前に店を構える「はりまや天神橋店」がそれ。なんとパチンココーナーの約3割を”遊び重視“の機種が占め、今日ではあまり見ることができない懐かしのパチンコもここでは健在だ。
日本一長いと言われる天神橋筋商店街。南北約2・6kmにわたるアーケード沿いには昔ながらの商店がぎっしりと軒を連ね、界隈には今なお人情味溢れる町並みが古き良き浪速情緒を漂わせている。
現在、アーケード沿いにはスロット専門店を含め12店舗のホールが営業。場所柄「昼間は商店街で商売を営む商店主や主婦層で、また夕方からはサラリーマン客でにぎわう」(中村明人店長)が、年配層の常連客が多い立地だけに、いずれの店も薄利多売が基本になっている。「低単価志向」もそうした立地を考慮したものといえるが、機種構成でここまで“遊び重視”を打ち出しているのは同店だけ。それこそが地元ファンから“憩いのオアシス”と評されるゆえんでもある。
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天神橋筋商店街のアーケード沿いに店を構える「はりまや天神橋店」
懐かしのオール10機に
空き台を待つ客も
パチンコ全台セブン機タイプというのも珍しくない今、同店ではパチンコ台数179台中50余台が“遊び重視”の機種で占められている。その陣容を見ると、まず「マジカルカーペット」「ビッグシューター」など羽根モノが33台、一般電役の「ナナシーゲット」5台と、ここまでは他店にも設置されているが、極め付けはオール10機。いまや滅多にお目にかかれない懐かしの普通機「キャッスル」「アパッチ」に加え、先ごろ京楽産業が発売した「スカイボート」(6台)を含め15台のレトロタイプのパチンコが堂々とセブン機と肩を並べている。しかも、いずれも人気稼働中で「満台時には休憩コーナーで空き台を待つお客さまもいらっしゃるほど」(中村店長)だとか。とはいえ、“遊び重視”の機種だけに店の売上には貢献しないのも事実だが、「高射幸性ばかりの機械に偏重している今こそ、こういった機械も必要では」と同社営業推進部の村野大輔主任。今後さらにチェーン全店に導入する予定だという。
「全国的に店舗の大型化が進み、ますます激化する生き残り競争に打ち勝つには地元のお客さまをしっかりつかんで離さないこと。それには地域密着営業しかありません」と断言する村野主任。同店の「低単価志向」もまさに地域密着を具現化させたものだが、日本はいま高齢化社会に向けてまっしぐらに突き進み、あらゆる産業でシルバー社会への対応が求められている最中。ホール業界においても将来、「低単価志向」への舵取りが迫られるのは必至だ。それだけに
“大衆娯楽”を地で行く同店の姿勢は、今後ホールが目指すべき営業のあり方を先取りしているかのようだ。
Hall DATA
●所在地/大阪市北区天神橋4-8-25
●経 営/(株)播磨屋
●代表者/野口眞弘社長
●店舗数/16店舗
●総台数/259台
(うちパチスロ80台)
投稿者 admin : 10:52