神奈川県がホールも対象の全面禁煙条例案
神奈川県は2月12日、横浜市の「かなっくホール」で、松沢成文知事が制定に向けて意欲を燃やしている全国初の施設内での全面禁煙条例に関し、県内の事業者と意見交換会を開催。規制対象に想定されているパチンコホールなどの施設団体から不安の声が上がった。条例は「神奈川県公共的施設における禁煙条例」(仮称)で、昨年3月に2選を果たした松沢知事が選挙用マニフェストとして掲げていたもの。条例案では「官公庁施設、駅、病院、学校などの公共的施設における喫煙を禁止する」としており、受動喫煙防止措置を求める健康増進法よりもさらに進んだ内容となっている。今回の意見交換会には、飲食店やホテル・旅館、娯楽施設など健康増進法に規定されている施設団体の代表者ら71人が参加。パチンコホール業界からは神奈川県遊協の平川正寿理事長が呼ばれた。松沢知事は「全面禁煙化したいのでご協力を」と述べたほか、例外は作らないという趣旨の発言も出るなど、同条例に対する「知事のなみなみならぬ決意」(上原昭次県遊協専務理事)が感じられたという。県健康増進課によると「各施設内の調査を踏まえて、20年度に条例を制定。21年度に施行」する予定で、今後、対象施設の範囲や罰則規定の有無、完全分煙なら可とするかなどが焦点となる。
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