アビリットが転換社債償還に本社など売却
アビリット(本社・大阪市、濱野雅弘社長)は9月22日、2005年9月に発行した100億円の2010年満期円貨建転換社債型新株予約権付社債について、社債権者から9月26日での繰上償還を請求されたと発表した。請求を受けて同社は9月22日、償還原資を確保するため、本社社屋の土地・建物(帳簿価格16億3800万円)を大日開発と信託契約を結び信託受益権を取得。この信託受益権をベルコへ10億円で譲渡したほか、9月29日には伊勢工場(帳簿価格11億1900万円)も同様の方法で信託受益権を取得し、ベルコへ4億円で譲渡した。同社は今年8月にもカード部門をグローリーに62億6000万円で事業譲渡するなど、償還に向けた努力を続けてきたが、結局期限の26日までに全額の資金繰りがつかず、71億円を償還したにとどまった。本社事務所は大日開発と賃貸借契約を結び、引き続き本社として使うといい、これに伴う本社移転は行わない。
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