ダイコク白書でパチンコの苦戦が浮き彫りに
ダイコク電機(本社・名古屋市、栢森雅勝社長)は7月8日、都内で「DK-SIS白書2009」を発表した。DK-SIS会員の09年の営業データを、粗利(=客の負け金額)を軸に分析したもので、今年で7巻目。それによると業界総粗利規模は4.27兆円で対前年比1%減となったものの、遊技機利益規模(業界総粗利から、同社がメーカーIR情報などから独自に算出した遊技機購入費を差し引いたもの)は08年の3.15兆円から3.18兆円へと微増。しかし、時間粗利は840円と過去最高を記録する一方で、稼働時間は過去ワーストの4.9時間となるなど、客一人ひとりへの負担がより増している現状が明らかとなった。その要因となっているのがパチンコで、昨年8月以降、アウトや台売上などの月間業績が継続して対前年同月比マイナスに。飯田康晴DK-SISグループ長は「それは今年の1~6月も変わっていない」として、中でもミドルタイプから低玉貸しやパチスロへの客移動に歯止めがかからない現状を懸念した。
栢森社長(左)と飯田DK-SISグループ長
<BACK
<過去記事データベースへ