「ドラゴンクロス」流通過程で裏返った?
岡崎産業(本社・三重県松阪市、岡崎安弘社長)が発売したパチスロ機「ドラゴンクロス」に大量の不正改造機が見つかった問題で、同社と近しいA氏が本誌の取材に対し、「流通過程で裏返った可能性が高い」と答えた。同機の流通は「販売会社C社と、C社が岡崎産業に紹介した物流会社が担当していた」と同氏は語る。本誌がC社に取材を試みたところ、同社社長は入院中で、事情に詳しいとみられる取締役はC社スタッフでさえ「連絡が取れない状態」だという。メーカーと近いA氏の説明をうのみには出来ないが、岡崎産業は「不正改造には一切関わっていない」と断言しており、C社の動向に注目が集まっている。また、不正改造機では偽造されたV2チップを取り付けたものと、正規のV2チップ下に不正基盤を重ねた、いわゆる“ゲタ”改造の2パターンがあることが本誌の調べでわかった。V2チップに関しては、生ロム別で6〜7種類、印字別も合わせると計10種類前後の偽造チップが確認されている。それぞれ少しずつバージョンアップしながら、製作されてきたものとみられ、長期間にわたり不正部品を製作してきた者が事件にかかわっている疑いが強い。
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