R島が印象的なパチスロコーナー
ブルーに白い水玉 涼しげなデザイン
一ノ谷(神戸市)の合戦に敗れて讃岐屋島(高松市)に逃れた平氏の軍勢を追い、源義経が阿波勝浦(徳島県小松島市)にたどりついたのは今から800年以上も昔の1185年のこと。義経はすぐさま平氏が陣取る屋島へと走ったのだが、小松島市ではほぼ通過しただけの義経に対する人気が今も高く、婦人会が中心となって義経を顕彰する「夢想祭」が毎年開かれている。「判官びいき」という言葉が示すように義経は人々に愛される存在なのだ。
その小松島市で1999年から顧客の支持を受けて営業を続けてきた「ニューいせや小松島店」が改装工事を経て7月22日にリニューアルオープン。店名も「ゲットハウスニューいせや小松島店」と改め、総台数も343台(うちパチスロ136台)と改装前から87台増やした。 外観は経営するロータリーのイメージカラーであるブルーに白い水玉がいくつも浮かぶ涼しげなデザイン。改装前はネオンが瞬く、オーソドックスな外観だったが、トレンドを取り入れたポップなものに変えた。正面入り口から店内に足を踏み入れると高く吹き抜けを設けたエントランスが来店客を迎え、両翼に休憩コーナーが伸びている。パチンココーナーは白を基調にして明るく、パチスロコーナーは照度を落として高級感を醸し出す。今回の改装では駐車場に増築したことで全体のフロア面積が拡大。増台した上、通路幅は人が十分行き交えるだけのゆとりを確保した。
ブルーに白い水玉が涼しげなゲットハウスニューいせや小松島店 (左写真)放出したオープニングイベント(右写真)
すっきりとしたカウンターまわり(左写真)吹き抜けを設けたエントランス(右写真)
「バケツデー」で 顧客に強烈アピール
そんな同店でリニューアルを機にさらなる意欲を燃やしているのは同社専務でもある川本伸店長だ。
独自の営業哲学を持つ、百戦錬磨のベテランホールマンで、「地域社会に溶け込み、愛されるホールを目指したい」と意気込みを語る。
同店が続ける地域社会に対する働きかけは多岐にわたる。地元夏祭りへの寄付や少年野球への協賛。ロータリーとしては昨年、県教育委員会に1700万円も寄付した。今秋に着工される地元消防団の格納庫の改築も引き受けている。地域社会との共存共栄こそが地方で企業が生き残る道という信念によるもので、こうした支援が地域社会の持つ地力を引き出し、地域全体の活性化をもたらすという判断に基づく。そして、同店の姿勢は地域社会にも次第に認知され始めており、ホール営業への信頼にもつながっているという。
当然、営業面でも顧客との信頼関係は重視。イベントでは確実に放出してアピールする。同店の名物パチスロイベント「バケツデー」は通常のメダル箱でなく、約8000枚入るバケツを用意して出玉感を強調。そして、確実に放出し、顧客に還元している。また、居心地のいい遊技空間を顧客に提供するための清掃も徹底している。女性客が最も気にするトイレなどはこまめに掃除を繰り返すという。
地域社会との共存共栄をスローガンに掲げるゲットハウスニューいせや小松島店。義経が愛されるように、地域社会から愛されるホールとなることを目指している。
(ホールデータ)
● 所在地/徳島県小松島市小松島町外開7-5
● 開店日/2005年7月23日
● 経営/有限会社ロータリー
● 代表者/野澤興氏
● 店舗数/7店舗
● 総台数/343台(うちパチスロ136台)