大阪の放火被害店経営者が不正改造で逮捕
大阪府警保安課はこのほど、大当たり確率を変更できるようパチンコ機を不正改造したとして、風適法違反(無承認変更)の疑いで、大阪市此花区のパチンコ店「Ciao(旧crossニコニコ)」の経営者ら3人を逮捕した。同店は09年7月に発生し、15人が死傷した放火事件の被害店舗。同課によると、同経営者らは09年6月ごろから系列店舗において、「CR大海物語スペシャル」など12台に、大当たり確率を自由に操作できるICチップを不正に取りつけ、府公安委員会の承認を受けずに営業していたという。なお、不正改造が発覚したのは、健全化機構の立ち入り検査がきっかけで、通報を受けた同課と此花署が6月29日夜に同店を含む系列3店舗を家宅捜査。翌30日に統括部長を逮捕し、当初は関与を否定していた同経営者も、7月6日に弁護士を伴って府警に出頭。不正改造への関与の事実を認め、逮捕されるに至った。二人は「収益を上げるためにやった」などと話しているという。また、不正改造を請け負った男も7月12日に同容疑で逮捕されている。同課では「パチンコ店から依頼され、不正改造を請け負うグループがあるようだ」としており、引き続き捜査を進めていくという。
<BACK
<過去記事データベースへ